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レポート

2011年01月23日「保育園の種類」

 最近メディアで良く取り上げられます「保育園」に関して、ご説明したいと思います。

 一般に「保育園」と呼ばれているものは、俗称であり正式名称は「保育所」になります。「保育園」は幼稚園から派生したものと考えられており、正確な呼び名ではありません。しかし、どちらかと言うと「保育園」の方が私たちの目に触れる機会も多く、慣れている方も多いのではないでしょうか。このサイトでは、「保育園」に統一してご紹介させて頂いております。

 この「保育園」は二種類で成り立っており、「認可保育園」と「認可外保育園」で構成されています。名称だけ見ますと「合法な保育園」と「違法な保育園」と誤解される方も多くいますが実は違います。国で設けている認可基準に「準じている施設」と「準じていない施設」で分けられ、且、「準じていない施設」も順守しなければならない別な基準があります。纏めますと「高い基準を順守しているの施設」と「低い基準を順守している施設」となります。この「認可外保育園」は都道府県に届け出義務があり、承認を受けた施設と言うことができます。私たち一般の人間に分かる形で上記2者の違いを申し上げますと、「認可保育園」は公的な保育園で、「認可外保育園」は私的の保育園となります。「認可保育園」は公的と申し上げましたが、税金による補助を受けている事業主を指します。

 「認可外保育園」は近年の保育サービスの需要の変化を受け、幾つかの特色のある形態に生まれ変わってきています。まず1つ目は、「認証保育園」です。これは東京都が独自の基準を設けて、その基準を満たしている場合に助成金を出すと言うものです。現在、東京都の待機児童(保育園に入りたくても空きがなく入れない児童)数は過去最悪と言われる水準に達しており、特に共働きの多い東京都では「認可保育園」が足りておらず、市場原理を活用した「認可外保育園」に助成金を出して、保育ニーズの補完を行うと言うものです。「認可保育園」は、「高い基準を順守しているの施設」であるがゆえに「数多くの基準」と「莫大な税金」が重しとなり数を増やすのは現実的ではありません。そこで、東京都が「認可外保育園」を補助する形態が現在増えつつあります。ちなみに、「認証保育園」は東京都独自のシステムですが、他には神奈川県横浜市の「保育室」などがあります。

 2つ目は「保育ママ」です。個人で基準を満たしている人がサービスを提供するもので、名称から想像できるように少人数制の保育サービスになります。保育に関連します資格と研修を行うことで、個人事業主として働くことができます。自宅を使用することもあり、アットホームな雰囲気が喜ばれています。

 今回は保育園の種類につきまして説明をさせて頂きましたが、上記のように幾つかのカテゴリーに分かれており、その種別によって各々違ったサービスを提供しています。「公立」と「私立」も選ぶ時の基準になりますので、参考にして頂ければと思います。一方、国も保育サービスの充実に向けて動いていますが、需要に対してタイムリーな対応ができていないのが現状です。少子高齢化と言われていますが、子供の数に反比例して保育の需要は高まっているのです。

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