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レポート

2015年01月18日「工事業者指定のカラクリ」

 いよいよ平成27年となり、子ども・子育て関連3法元年となりました。

 本日は当社のように保育園のプロデュースやフランチャイズを手掛けている企業を利用して保育園を開園する場合に、当社では行っておりませんが工事業者を指定されることにつきまして今回はレポートを纏めさせて頂きます。

 多くの場合、物件の契約と並行して図面を作成してレイアウトを確定していきます。工事業者も相見積もり(複数より見積もりを取ること)により価格交渉ができるようになり無駄な投資を減らすことと初期費用を削減することが可能になりますが、工事業者を指定してくる場合は注意が必要です。工事自体は指示書があればどの業者を利用しても同じものが出来上がります。良く「保育園に精通した工事業者」を利用すべきとの提案を受けたと相談を受けることがありますが、それは間違いです。図面と工事施工は別物で、図面の作成は業務に精通したプロフェッショナルのアドバイスが必須ですが、これも一級建築士に任せればよいのではありません。認可保育園でも図面は一級建築士が描きますが、指示を出すのは行政の担当者であり当社のような業者になり、一級建築士の仕事は図面に落とすだけです。また、図面と作業指示書があればどの工事業者を利用しても同じものが仕上がります。

 ではなぜ工事業者を指定してくるのは。答えは簡単です。鞘を抜く、または工事業者からバックマージンを受けている可能性があります。結局のところ、開園までも、開園からも顧客の資本を吸い尽くすシステムになっているのです。当社ユーザの一般的な工事の場合、坪単価10万円が平均値となります。これを上回る場合は注意が必要です。不明瞭な場合は数字の根拠を提示してもらうと良いでしょう。

 当社では内装工事でどの程度作り込むかはお客様のご予算と要件に合わせて作業ボリュームを決めています。大切なことは設備内装に費用を掛けるのではなく、当面の運転資金と広告費用の確保が重要になってきます。初期費用を可能な限り削減して開園する、これは保育園を開園する上で原則です。多方面に応用できますのでご活用下さい。

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