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レポート

2011年12月27日「2011年総括」

2011年も残りわずかとなりました。今年一年を総括したいと思います。

 震災直後は自宅待機となった世帯が増え、一時的に保育を利用しない傾向が強くなりました。その後、春先より持ち直して秋口には急速に需要が回復して今日に至っております。来期の認可保育園への申し込みは例年以上であると伺っております。

 子供手当てを含め政情が流動的な点と税控除の撤廃など実質増税へシフトしている現状を鑑みると中長期的に共働きは避けられず、保育に関しては過去に例をみないほど需要が高まることが予想されます。近年市町村の財政が悪化していることもあり、大規模認可保育園の設立が少なく需要と供給のバランスが大きく崩れてきています。基準を緩和したり幼稚園の空きスペースを利用したり対策を打っているものの、抜本的な問題の解決にはほど遠いのが現状です。

 一方実際に主要都市の認可外保育園へ伺ってみると夏頃より保護者の動きが活発になっているようです。横浜市と川崎市は特に状況が逼迫しており、空きがあれば数ヶ月先や一年先の予約を入れるケースも珍しくないようです。育児休暇明けに確実に預ける場所を確保することがいかに難しいか物語っています。

 認可保育園と認可外保育園は相関関係にあります。川上の認可保育園に入ることが非常に困難であることと、働かなければならない社会的背景を考慮すると、川下の認可外保育園にとりましては中長期的に地合いがよく経営リスクが低く抑えられるとフランドルは考えております。

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